篠笛奏者 岸田晃司

篠笛奏者 岸田晃司

作りがとても綺麗で、特に唄口と指孔が丁寧に彫られていて驚きました。

見た目の印象としては、素朴な中にどこか力強さと猛々しさの様なものを感じます。

ところが音色はとてもきめ細やかで密度が高く、繊細で美しい。

繊細なだけでなく、力強い息にも負けず簡単に音がひっくり返ったりしません。

またすべての音域で息を入れてから音になるまでのレスポンスが非常に良いので、弱い音から強い音まで様々な音色を安心して表現出来ます。

軽やかでもあり太くもあり、まろやかでもあり鋭くもあり、正に万能な笛だと思います。

■唄用(ドレミ音階)について

音色や吹き心地や全体的なピッチには大変満足の行くものでしたが、ある一カ所の運指とピッチに関してどうしても納得出来ない箇所があったので調整して頂きました。

調整に関して何度も相談ややり取りを真摯に受けてくださって、その結果、完璧なまでに改善点が修正されていました。

■囃子用(古典調)について

特に太めの竹で、指孔も大きめに作って頂きました。

前述の通り音色はさることながら、音量も大きく抜けます。

うちのお囃子は神田囃子を源流としていますので基本は五人囃子ですが、近年ではつけを四人にし七人で演奏することが主流となりました。

この場合鉦も含めて太鼓類が六人に対して笛は一人になりますが、音量や音色で負けることはありません。

太鼓や鉦の音の隙間を縫う様に、空間に音が広がって行きます。

また大甲音域でスタッカート気味に速いパッセージなどもたくさん出てくるお囃子ですが、レスポンスも良く息が無駄なく音になるので楽に吹けます。

奏者の要望を真摯に受け取ってくださり、またそれを完璧に期待以上の結果で作ってくださったことにただただ驚くばかり。

今後ずっとお付き合いさせて頂きたい、素晴らしい笛師さんです!

【プロフィール】

洗足学園音楽大学中退。

幼少の頃から神奈川県藤沢市に建立する七ツ木神社、高倉囃子太鼓連(神田囃子系新囃子)にてお囃子に親しみ、太鼓、笛を習得。

その後、横笛奏者の狩野嘉宏氏より篠笛と能管の手ほどきを受ける。

日本の土地の空気や匂いを肌で感じられる響きを大切にし、現在藤沢市で農業を営みながら演奏活動を続ける。

笛の独奏というスタイルを基軸としながら様々な楽器とのセッションも行い、モンゴルとの文化交流事業においてモンゴル各地で公演するなど、活動は広がりを見せる。

2012年4月25日、全曲オリジナル篠笛独奏CD『タマノ音』発売。

篠笛奏者 岸田晃司 Official Website(外部サイト)

■使用楽器

  • 唄用十本調子拭漆天地巻
  • 唄用六本調子拭漆姿管(特注)
  • 唄用五本調子拭漆天地鬼樺巻(特注)
  • 唄用五本調子茶笛天地巻
  • 唄用四本調子拭漆天地巻
  • 唄用四本調子茶笛天地巻
  • 囃子用三本調子拭漆天地籐巻

[youtube]http://youtu.be/lR3ZXhPY8YI[/youtube]

唄用五本調子拭漆天地鬼樺巻(特注)

篠笛 立平を視聴できます

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